谷山 武志 / 谷山 裕子
TANIYAMA TAKESHI / TANIYAMA HIROKO
谷山建築設計室

趣味:
日常生活に寄り添うような普通さの美が住宅には大切だと考えます。
その中にあって全体の調和と端正さを感じられるものであるように…。
また、人の手によって作られたものならではの手触りを感じ取れたり、時を経て味わいが増すような住宅を作りたいと思います。
庭を始めとする外部と室内空間とのつながりも重要な設計の要素で、四季を感じられる住まいであることも大切です。
そこで行われるさまざまな生活の場面や行為を考え抜き、数ミリ数センチの検討を行う一方で、暮らしの変化やその時々の要求を受け止められる大らかで包容力のある住まいになるよう、その住まいに登場する住まい手を想像しながら設計しています。
代表作品
建築家になったきっかけ
私が育った家は、お茶を教えていた祖母が出稽古のために作った週末住宅だったところで、最小限の居住スペースと茶室のある木造家屋と、茶花が配された小さな庭がありました。
障子や雨戸や簾などが当たり前にあり、それを季節や一日の中で使い分け、縁側や庇の先にある庭を身近に感じながらの暮らし。
それが私の原風景です。
その後大学に入り、遺跡の石材の保存と修復の研究に携わることになりました。
土に還ることなく、永年の風雨、緑の繁茂、戦争の傷跡に耐え、数百年の時を経ても変わらず人々の信仰の対象となる建造物に触れました。
その昔多くの人の手により造られ、現代において多くの人の手をかりて修復されていく様に、建築と人の営みの関わりの深さをあらためて感じ入り、建築の世界に進みたいと思いました。
クライアント様へ
建物だけでなく周辺環境などをきちんと読み込んだ上で、庭や植栽計画、外構計画を含めて敷地全体を考えるようにしています。
閉じるところは閉じ外部の視線から暮らしを守り、外部に対しても配慮のある開き方をしないといけません。
また、外とのつながりで言えば、たとえ小さくても庭や植栽のための場を計画の中に盛り込めれば良いですね。
ピクチャーウインドウとして景色を切り取ることや庭とつながることは、内部空間をぐっと豊かなものにしてくれますし、日々刻々と変わる自然の姿が室内に写りこむことは、住まい手に季節を知らせ暮らしに潤いをもたしてくれますから。
スペシャリティ
多く手掛けた設計対象
戸建住宅, 2世帯住宅, 増改築・リフォーム , マンション・集合住宅, 別荘・セカンドハウス
多く手掛けた雰囲気
シンプル, シャープ , 木材の表現, 自然素材
多く手掛けた敷地条件
変形地, 日陰地
最も多く手掛けた価格帯
3000万円台
優先項目
- 1. 施主の意見
- 2. 機能性
- 2. コスト
- 2. デザイン性
- 2. 構造
- 3. ディテール
- その他
「建物全体の調和」は、最も大切にしていることです。